泰生医院|高浜市青木町の内科、糖尿病内科、内分泌内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科

糖尿病

当院の糖尿病治療について

糖尿病のイメージ

当院の院長 石川 重人は、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医です。糖尿病と診断された場合は、長期にわたり治療を続ける必要があります。患者さまごとのライフスタイル(食事内容、運動習慣、仕事を含めた生活スケジュール)などを確認し、見直し、改善をすることを基本に、糖尿病・脂質異常による合併症を発症しないように治療をしています。
患者さまとのコミュニケーション、信頼関係を重視しての診療を心掛けています。

糖尿病とは?

糖尿病は、血糖を下げるホルモンであるインスリン(膵臓から分泌されるもの)の出具合が悪くなり、インスリンの感受性の低下も影響して、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が上昇する状態が慢性的に続く病気です。
人間の体は食べ物を消化・吸収し、エネルギーのもととなるブドウ糖を作ります。ブドウ糖は血液によって全身に運ばれ、細胞のなかでエネルギーに変わります。
このとき、すい臓から分泌されるインスリンがブドウ糖をエネルギーにしたり、脂肪に変えて体内に蓄えさせるなど、体内の血糖値を調整しています。
糖尿病になるとインスリンが減ったり、正常に働かなくなり、さまざまな症状を引き起こします。

糖尿病の種類

糖尿病は4つの種類があります。それぞれ発症する原因が異なるのが特徴です。

(1)1型糖尿病
すい臓でインスリンを作るβ細胞が壊れてしまったためにインスリンが作られず、体内の血糖値を調整できないことが原因で起こる糖尿病です。体内でインスリンが作られないため、定期的に注射でインスリンを補う治療が必要になります。

(2)2型糖尿病
インスリンの量が不十分だったり、効きにくくなることで起こる糖尿病です。自覚症状が出ないこともあり、気づかないうちに病状が進行してしまう場合があります。

(3)遺伝や病気などによるもの
遺伝やそのほかの疾患、感染症などが原因で起こる糖尿病です。

(4)妊娠糖尿病
妊娠中はホルモンの影響でインスリンの働きが落ちたり、赤ちゃんに栄養を送るために血糖値が上がりやすくなります。このように、妊娠中に初めてわかった高血糖の状態を「妊娠糖尿病」といいます。多くの場合、出産後に血糖値は戻ります。

糖尿病の症状

糖尿病はさまざまな症状を引き起こします。また、病気の進行度合いによっても、症状が異なります。

(1)初期
糖尿病は初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。そのため、気づかずに病気が進行してしまう患者さまも少なくありません。

(2)中期
のどが渇く、疲労感やだるさを感じる、トイレに行く回数が増えた、尿の量が多いといった自覚症状が出てきます。

(3)末期
目や神経、腎臓などに影響が出はじめ、さまざまな合併症が起こります。網膜症になったり、人工透析が必要になることもあります。また、手足のしびれや麻痺だけでなく、壊疽が起こることもあります。この段階になると、対症療法で症状をコントロールしていくことになります。

糖尿病の治療法

糖尿病の治療では、血糖値をコントロールすることが必要になります。そのため、食事療法と運動療法を行います。また、糖尿病の原因や症状の進行度合いによっては薬物治療も行います。

(1)食事療法
糖尿病での血糖値コントロールは、食事と運動が基本です。まずこれまでの食生活を見直し、朝・昼・晩と規則正しく、患者さま自身の体質などもふまえて栄養バランスのよい食事をとることから始めます。主治医や専門の管理栄養士と相談しながら行っていきます。

(2)運動療法
体の基礎代謝を上げて血糖値を下げるために、ウォーキングやランニング、水泳などの有酸素運動をメインに行います。また筋肉を鍛えることによって、インスリンが体内で作用しやすくなるため、筋力トレーニングも並行して行う場合もあります。しかし、急に体に負担をかけると思わぬ怪我や不調につながります。医師と相談しながら、最初は軽い運動から始めていきます。

(3)薬物療法
糖尿病の原因や、空腹時と食後のどちらの血糖値が高いのかなど、患者さまによって使う薬が異なります。インスリンの分泌や効きをよくするもの、糖の分解・吸収を遅らせるもの、体内の糖の排出を促すものなど、病状に合わせて使い分けます。医師に相談せずに、飲むのをやめたり、量を増減するのはやめましょう。

インスリンがほとんど分泌されない、または不足してしまう1型糖尿病の患者さまの場合、インスリン注射を行います。

いつから治療をはじめれば良い?

健康診断で血糖値や血圧の検査で、「要指導(=要観察)」「要検査」などの結果が出たら、迷わずすぐに受診しましょう。
糖尿病は初期の段階では、自覚症状がないことが多いです。しかし、糖尿病の合併症である脳梗塞や心筋梗塞などの病気は、糖尿病が発症する前の糖尿病予備群の時期から、すでに進行しています。
ですので、たとえ自覚症状がなかったとしても、健康診断の結果で少しでも「疑いあり」と出たら、そもそも本当に糖尿病なのか、糖尿病だとするとどの程度なのか、合併症はないかなど、きちんと検査し、自分の身体の状態について正しく知っておくことが大切です。